太陽鉱工への入社を決めた理由、志望動機
大学で物質工学について勉強しており、物質・材料の機能や性質に興味があり漠然と製造業で働いてみたいという思いがありました。太陽鉱工の主力製品であるモリブデンやバナジウムは聞き馴染みのないものでしたが、鉄鋼用添加剤として私たちの生活に深く関わっていると知った時に興味がわきました。また、脱硫触媒からの有価資源の回収・リサイクルを行っている点にも、資源の少ない日本において貴重な事業であると感じ志望しました。
現在の仕事内容
研究所に所属しており、現在は主に製品の品質改善や製造工程の最適化のため試作・実験を行っています。また、製品ユーザーからの要望に応じて既存製品を改良し付加価値を持った新規製品を作成するための実験も行っています。
職場の雰囲気
時には和やかに、時には寡黙に…オンオフがある職場です。職場の人数が多くない中で様々な分野・テーマの研究が日々進められています。各々が自分の研究テーマの課題に取り組み、技術的な疑問質問や意見交換も日常的に行われています。
会社の特徴
太陽鉱工は歴史のある会社です。モリブデン・バナジウムなど限りある資源の回収・供給を行う数少ない会社として重要な役割があると感じています。いいところという点では、有給休暇の取得率が高いところが挙げられます。また、育児休業は私自身も取得し復帰後も同じ職場で働いています。これからも制度を利用して余暇や家庭生活も充実させていければいいなと思っています。
一日のスケジュール
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8:15
ラジオ体操・掃除
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8:40
成分分析、データのまとめ
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10:00
休憩
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10:15
実験
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12:00
お昼休憩
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12:50
実験、成分分析
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14:20
休憩
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14:30
実験結果まとめ、報告書の作成
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16:45
退社
仕事でのやりがい
研究所の仕事は目的のものができたか、できていないかが数値や組成として明確に結果として出てきます。試行錯誤の末に目標とする数値を達成した時はほっとすると同時に新たな改良点が見えてくることもあります。失敗も成功も自分の経験として積み重なっているという実感がやりがいにつながっています。
仕事での苦労
やはり知識量が足りないというのが仕事の上で苦労を感じることが多いです。また、研究所はテーマによって課題や仕事の内容や進め方が違うので、何をすればいいのかどのように進めていけばスムーズにいくのかと考えることに苦労しています。そんな時は過去の報告書を参考にしたり、上司・同僚の知見をお借りしながら課題に取り組んでいます。
仕事で印象にのこっているエピソード
既存製品の改質のため実験を行っていた時に、添加した試薬が目的とは違う作用をもたらして目標の性質を達成できたということがあります。原料は同じでも作成工程や添加剤をほんの少し変えるだけで異なる性質のものができるということを経験し、研究のおもしろさと難しさを改めて実感した出来事でした。
入社前と入社してからのギャップ
大きなギャップを感じていることは思い浮かびませんが、挙げるとするならば終業後のプライベートの時間をゆったりと過ごすことができていることです。入社前に想像していた社会人のイメージとは少し違っていました。赤穂工場・研究所は終業時刻が比較的早いこともあり、食事を楽しんだり家で映画を見ながらのんびりしたりと休息時間を取ることができています。
学生時代の思い出
授業と課題に取り組み、サークルに所属し授業が終わると友達とおしゃべりする…。平凡ですが充実した日々を過ごしました。4年生の研究室配属では無事希望の研究室に入ることができ1年という短い期間ではありましたが初めて研究というものに触れることができました。自分の手で新しい価値をもった材料を開発するという経験に緊張と喜びを感じたことを覚えています。
休日はどのように過ごしていますか
家族と手分けして家事をしたり買い物に出かけたりしています。子供がまだ小さいので子供を中心に過ごしているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。遠出することもありますが天気のいい日はピクニックをしたり近所を散歩したりと楽しんでいます。
今後の目標
製造業は国際情勢や原材料の品質などに影響を受けるため、その中で安定した品質で製造を行っていくには様々な知識や技術が必要だと感じています。これからも安定した製造が継続するよう知識と経験を身に着けて柔軟に物事を捉え対処できるようになりたいと思っています。
学生へのメッセージ
働いている自分を想像することは難しく、何を仕事にしたいのか決めるのは大変なことだと私自身も学生時代に感じていました。学生時代の今だからこそできる経験や時間を積み重ねて、自分にとっての大切なものをひとつでも持っていると、これから環境が変わってもがんばっていけると思います。